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TOEIC®とは?
TOEIC®はエデュケイショナル・テスト・サービス(ETS)によって実施されている英語を母語としない人達の英語能力を測るために作られた国際的な英語コミュニケーション能力を測る選択式テストです。
どのようなテストなのか?
TOEIC®はビジネス英語のテストです。ビジネスやビジネスに関連のあるシチュエーションである企業開発、外食産業、エンターテイメント、経済、経営、一般的なビジネス、健康、不動産、企業資産、製造、職場、人事、売買、技術、出張などののテストです。TOEIC®は学問的な英語や事実確認問題のテストではありません。
TOEIC®はリスニングセクションとリーディングセクションの2つに分かれた2時間の選択問題式テストです。
リスニングセクションは4つのパートに分かれた100問から成り、45分以内に解かなくてはいけません。
パート1
写真問題10問
写真を見て4つの選択肢の中から写真のことを述べているものを選びます。選択しは問題用紙には書かれておらず、リスニングをしなければなりません。
パート2
応答問題30問
最初に放送される質問文を聞き、その後に放送された4つの応答文の中から適切なものを選びます。
パート3
会話問題30問
2人の会話を聞いて、その会話についての質問に対し最も適当な選択肢4つの中から選びます。質問文と選択肢は問題用紙に記載されています。
パート4
説明文問題30問
ナレーションを聞いて、それについての質問に対し適切な選択肢を選びます。1つのナレーションにつき3問出題されます。質問と選択肢は問題用紙に記載されています。
リーディングセクションは3つのパートに分かれた100問から成り、75分以内に解かなくてはいけません。
パート5
短文穴埋め問題40問
短文の一部が空欄になっていて、4つの選択肢の中から最も適切な語句を選びます。
パート6
長文穴埋め問題12問
3つの長文を読みます、それぞれの3つの問題があり、4つの選択肢の中から文法的に間違っている単語やフレーズを1つ選び答えます。
パート7
読解問題48問
FAXや新聞、論文やメモからの1節を読みます。読解すべき文書が一つのものが28問。「手紙+タイムテーブル」など読解すべき文書が2つのものが20問。それぞれ4択式で出題されます。
TOEIC®スコアー
TOEIC®スコアーとコミュニケーション能力レベルとの相関表
レベル | TOEIC®スコア | 評価 | ガイドライン |
A | 860点~ | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 | 自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。 |
B | 730点~855点 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 | 通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。 |
C | 470点~725点 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。 | 通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。 |
D | 220点~465点 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 | ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。身近な話題であれば応答も可能である。語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる。 |
E | ~215点 | コミュニケーションができるまでに至っていない。 | 単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない。断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない。 |
現実的な目標を設定する
TOEIC®の受験者はよく明確な目標スコアーを決めます。しかしよくある問題として、それが現実的公算でないことです。多くの受験者はTOEIC®を自分達が高校生や大学生だったころに受けてきた試験と同じように短期集中の詰め込みの勉強で自分達の目標に到達できると考えています。
そのような受験者のみなさんは驚かれてしまうかもしれません。勉強時間が200時間の受験者の得点アップの平均は110点程度です。下記の表は受験者の現在の得点から目標得点へ到達するための平均必要勉強時間の簡単な見積もりです。
目標得点
現在の得点 | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 | 950 |
250 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350 | 225 | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 | |
450 | 225 | 450 | 700 | 975 | 1300 | ||
550 | 225 | 450 | 725 | 1050 | |||
650 | 225 | 500 | 825 | ||||
750 | 275 | 600 | |||||
850 | 325 |
大学の試験とは違いTOEI®は狭いトピックや科目範囲の知識を問うものではありません。広い範囲の語彙(英語には熟語やフレーズ、連語の他に専門用語を含まなくても60万語の単語があります)や高いリスニング能力、密な文法知識が求められます。得点を伸ばすためには英語における広範囲の知識を身に付けなければなりません。
裏技や秘策や近道はありません。講師として、チャレンジすることの重要性を生徒のみなさんに理解してもらいたいのです。
何が必要か?
みなさんのTOEIC®の得点を挙げるための最初のステップは現在のTOEICを受けるにあたっての「チャレンジ」のしかたを理解してもらうことです。これらのチャレンジは「テストを受ける技術」と「語学的技術」の2つに分けることができます。
テストを受ける技術
- テストの形式やイントロダクション、出題方法に精通すること
- タイムマネージメント
- 効率のよい情報処理
- 根拠に基づいて選択肢中の正答誤答を見分ける
語学的技術
- ネイティブスピーカー達の異なった発音をよく知ること
- 自然な会話時に起こる発音方法の変化に気づくこと
- 実際に使われている英語を知ること
- 語彙と文法の理解